【理科教育法Ⅰ】第7回の復習・発展学習のご案内

「理科を教える喜び」ってなんだと思う?
理科教育法Ⅰも折り返し点になってきましたので、こういうことをきいてみました。

 このテーマはもともと日本理科教育学会が昨年(2019年)の全国大会で、機関誌『理科の教育』のワークショップのときに議論の基となった選択肢です。
 私は、「子供が理科を生活や将来の仕事に生かそうとしているのを見たとき」を選びましたが、もちろん、これを選ばなくちゃダメ、というものでもありません。どれも捨てがたいし、唯一絶対の正解もありません(あるいは「どれを選んでも正解」とも言えます)が、そこをあえて順位付けをする(何を残すか、もっというと何を捨てるか)ことで、対象について深く考える機会になりますし、さらには何を選んだかでその人の考え方、もっというと価値観が見えてきます。
 ワークショップでは、違う物を選んだ人に、その理由を聞いたり(自分も話したり)、同じテーマを選んだ人同士で語り合ったりしましたが、「あ、そういう考え方もあるのか」と大変刺激になりました。

 さて、7回にわたってみなさんにやっていただいたMoodleの「投票」システム、この教育的意義にお気づきでしょうか。この投票に参加して結果を見るのと、参加しないで結果だけ見るのでは、結果データに対する「思い入れ」(と言うと大げさですが)が違ってくるでしょう。「一番多いのは何かな」「自分と同じ意見の人はいるかな」と、より興味を持って結果を見たのではないでしょうか。自分が参加することで「他人事」から「自分事」にシフトチェンジさせたわけですね。
 この「他人事」から「自分事」へというのは対象に対する関心を高める効果がありますから、理科の授業でも取り入れたい考え方です。たとえば、実験結果の予想の場面などにも活用できますね。




主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善~知識と活用~
 平成24年度から3年に1回行われている全国学力・学習状況調査の中学校理科の話を中心に取り上げました。
 ちなみにALHの課題とした動画は「平成30年度全国学力・学習状況調査の調査結果を踏まえた理科の学習指導の改善・充実に関する指導事例集」ですので、今回の講義での話を基に6つの動画からどれを選ぶか考えてみるのもよいと思います。
 また、この話では、「課題」にも意識をしてもらいたいと思います。教わってきた先生によっては課題も何もあったものじゃなかったかもしれませんが、だからこそ、これから先生になる人には、「課題」を適切に示せるようになってもらいたいと思います。そのため出題当時、関係者の間で衝撃が走ったという平成27年の7(3)を取り上げました。
 また、30年の8(3)も「あなたなら、アルミニウムについてどのような新たな疑問をもちますか。その疑問を書きなさい。」という問題が出題されていますが、それもこの27年のキウイの問題の延長にあるものです。
 自然の事物や現象を見た生徒が適切な疑問を出したり課題を設定したりできるように教師が指導する時代になっているのですね。太字の用語を覚える、教科書通りに実験して予定通りの結果からお決まりの考察で…というだけでは不十分なのです。




理科の授業と評価
 評価については、評価→成績→内申→進路 という、本来の「学習評価」の役割とは別の重い意味を持たせてしまっているので、理想と現実というか、本音と建前というか、ちょっと(どころではないかもしれませんが)困ったことになっているところはとくに3年の担任になると思うところはいろいろあるのですが、それは「理科教育法」の範疇ではないということで置いといて、ここでは本来の学習評価についてみていきました。

授業でもベースにしました
学習評価の在り方ハンドブック
「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する参考資料(中学校理科)
かな。

その他、自己評価、相互評価、ルーブリック、SP表あたりもおさえておきたいところです。SP表は理科教育法Ⅲで扱おうと思いますが、Ⅲまで必要ない(でも教職を目指す)人は、リンク先を読んでおくといいでしょう。

 ところで、第1回目の講義前にやった
「理科教育」という言葉を使って、文を3つ以上書いてください。
という課題。あれ、なんだったんでしょうか。
 とりあえず、あの時にかいたことは気にしないで、今、もう一度「理科教育」という言葉を使って、文を3つ以上書いてもらえますか。そして、以前書いたものと比較してみましょう。きっと、より深まった文が書けているのではないかと思います。
 つまり、それが、(おそらくは理科教育法Ⅰを受講したことによる)あなたの「変容」であり、それを見比べて思ったことが、「自己評価」というわけです。ぜひ、ご自分の成長を感じ取ってください。それができるようにあの時、文を3つ書いたわけですから。



理科教育法Ⅰの前半はここまで(ALHを含む)です。次回から講義担当者が代わります。
ここまでおつきあいいただきありがとうございました。後半はいよいよ実践編ということで指導案、模擬授業です。頑張ってください。
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