亜鉛

亜鉛 Zinc  CAS No. :7440-66-6
Zn 65.37

水素を発生させる実験では、亜鉛に塩酸を加えて発生させることが普通です。水素を発生させればいいのなら、塩酸の相手は理屈の上ではアルミニウムでも鉄でもマグネシウムでも構わないわけですが、反応速度の絶妙なバランス加減から亜鉛が選ばれているようです。

このほか、マグネシウムや銅とイオン化傾向を比較する実験で登場します。もちろん、ボルタ電池ダニエル電池の陰極でもおなじみです。

そして、一口に亜鉛の試薬といっても色々な状態があります。
粉末
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粒状
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花状
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水素を発生させる実験で使うのは、基本的に粒状の一択です。粉末だと反応してできる水素の泡の表面に粉末がついて汚らしいし、気体の捕集がしにくい。かといって花状だと体積あたりの表面積が小さすぎる点は目をつぶるとしても、花状のわがままボディが試験管などの口に引っかかって入らないjことがあります。

亜鉛板。これは電池の実験で使います。
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亜鉛の危険性
消防法で亜鉛は、その有機化合物は自然発火性物質及び禁水性物質で第三類危険物に、金属粉は第二類危険物とそれぞれ指定されています。亜鉛粉はアルミニウム粉よりはまだましかもしれませんが、空気中の水分と反応して、水素を発生したり自然発火する危険性があることや、粉塵爆発の危険性をはらんでいます。あ、ハロゲン元素と反応して自然発火もありましたね。

平山雅晴:消防法で定める「危険物」に該当しない物質の火災調査を通して見た事業所指導の重要性,Safety & Tomorrow、176,22-32、2017
亜鉛による火災の実例とその考察。粉末でなければ消防法上「危険物」にはならない亜鉛の危険性について、亜鉛を扱っている事業所にどう説得するかの指導の難しさ…。人がなくなるような事故になっては遅いのだけど、そんなきっかけでもないとなかなか法規も改正されない。そういえば労働安全衛生法は、『先人の血で書かれた規則』といわれていますね。ご安全に。
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