海をどのように利用しているか

理科室コレクション。戦後の教科書行きます。

文部省著作教科書 私たちの科学9 海をどのように利用しているか
中学校第2学年用

表紙と中扉 サイズは 縦 17.7cm × 横 12.8cm
カラーは表紙の海の絵に青を使っていただけです。
3548-1.jpg
先に奥付を見ておきましょう。
昭和22年3月26日、30日にそれぞれ印刷、発行。昭和23年6月7日、10日に修正印刷、発行。で、昭和23年6月10日に文部省検定済。昭和24年度発行と。発行所は大日本図書。

ということは、昭和22年の学習指導要領の試案に基づくやつだな。

目次…ではなく目録です。
「まえがき」「むすび」の他、海洋、海水の動き、海水jの作用、海水の成分、海洋と生物の5つの章に別れています。
1つの章はいくつかの節で構成されており、各節は「海と陸とはどのようにしてできたのであろうか」という問いになっており、1冊で30の節(問い)があります。

そして海をテーマに物・化・生・地縦横無尽に展開されます。「海」をテーマに多面的・多角的に学習しているというみかたもできますが、このような学習を積み重ねただけでは、知識の漏れやだぶりがあるだけでなく、物理や化学などそれぞれの学問については系統的に学習していないため、知識同士のつながりに気づきにくく、応用が利かないという批判があります。

物理の例。「海はなぜ青いか」という問いのもと、プリズムの分光のことをやっています。物理だと他にも水圧や波の話もあります。

地学の例。「海岸は海水によって、どんなに変化するだろうか」という問いのもと、海による地形の話が出ています。

化学は「食塩はどんな元素からできているか」という問いのもと、食塩水を電気分解しています。

もちろん生物もあります。「海そうはどんなに利用されているか」「プランクトンとはどんなものか」ほか、そもそも「海洋と生物」で一つの章を割いています。

昭和22年の学習指導要領には、たしかに第八学年の理科指導に「単元三 海をどのように利用しているか。」とあります。が、第八学年にやる理科の単元はこれ含めて6つあります。この教科書は91ページありましたから、同じボリュームの教科書を6冊1年間で(1冊を2か月で)やるのはかなりきついだろこれ。「這いまわる経験主義」とか揶揄されてるけど、これ、いちいち経験していたら教科書終わらない量だし。むしろ詰め込み教育なんですが…。
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