三葉虫の化石展 (前編)

アンモナイトは街化石で見慣れてしまったけれども、実は手薄なのが三葉虫。三葉虫の化石はあんまり見たことがない。
実物の化石も三葉虫は以前ミネラルショーで買ったものくらいで、もっとみたいな、と思ったら。

やってくれました夢の島熱帯植物館
植物でもないのに”三つの葉の虫”太古のいきもの「三葉虫の化石展」、これは見に行くしかないじゃないですか~(歓喜)。
もう、元旦から街化石もやらずに淡々と続けてきた物理ネタ中断して、三葉虫展の記事にします。

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まずは最大の三葉虫の一つ アカドハラドキシデス  レドリキア目のぶちかましだ~
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さて、三葉虫はエビやカニなどと同じ、外骨格のかたい殻が背中を覆う節足動物のなかま。三葉虫の殻は節足動物の中でも特にかたいので、化石として残りやすくなっているのです。
基本は大切、三葉虫の基本的形態を具えたレドリキア
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ロシア産オルドビス紀の変わった三葉虫
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三葉虫は英語でTrilobite. tri(三) lob(葉、房) ite(石)で「三つの葉の石」。
三葉虫を真上から見ると…縦方向の真ん中に中葉とその左右に側葉と、合計3枚の葉があるようにみえませんか。

三葉虫最古のグループ オレネルス目
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三葉虫は、いまから5億年以上も前に出現し、約2億⑤000万年前までの約3億年の間命をつないできました。その間に多様な進化を遂げ、その種類は1万種類を超えます。恐竜が1000種類ほどということを考えると、たくさんの種類があることがわかっていただけるかと思います。
発見された化石の多さ、その多様性、そして地球上の生息期間の長さ(とはいえ地質年代では「古生代」のみですが)から、化石の王様ともいわれています。
目の発達しないプティコパリア目のなかま
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そのなかでも無眼のコノコリフェ
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最小の三葉虫のなかま  アグノスタス目
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三葉虫は背中側は堅い殻で身を守っています。逆に、おなか側は殻がなく、弱点といえます。そこで、三葉虫はダンゴムシのように丸まっておなかを守っていたと考えられています。

体を折り曲げた防御姿勢のイソテルス
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幼形の特徴を残す プティコパリア目三葉虫
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三葉虫の天敵は「アノマロカリス」や「ウミサソリ」です。三葉虫のかたい殻や棘は、どの程度身を守るのに役立っていたかはわかっていません。
ウミサソリ 古生代特有の海生節足動物
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オドントプルーラ目の変わった三葉虫
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オドントプルーラ目のケイルルス科エンクリヌルス科三葉虫
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3億年も命をつないださすがの三葉虫も、とうとう絶滅を迎えたのが、2億4000万年前のペルム紀の「史上最大の大絶滅」。海の生き物の96%までが絶滅したといわれています。この大絶滅の後、地上では恐竜の時代「中生代」の幕開けを迎えます。
三葉虫最後のグループ フィリプシア類 (イレヌス目)
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三葉虫は3億年の間に多用に進化しましたが、進化の過程で目も発達しました。デボン紀のダルマニテス科の三葉虫の化石では、一つの複眼に800個の個眼が確認されているものもあります。ただし、色の認識までできたかは明らかになっていません。
ダルマニテス科三葉虫4種 フアコープス目
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嘴板の長いプシコピジェ フアコープス目
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モロッコ産リカス目の三葉虫
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三葉虫は海底の砂の上を歩いて移動していたと考えられています。足跡の化石があります。数億年前の小さな足跡が化石として残っているのです。種類によっては海中を泳いでいたという可能性もありますが。
付属肢の残った三葉虫と足跡の化石
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三葉虫の足跡といわれる生痕化石/ボリビアの代表的三葉虫
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三葉虫の棘は外敵から身を守るため、あるいは威嚇するために進化した…などと諸説ありです。敵に見つからないように、海の砂に潜って眼だけを砂から出して警戒していたとか、体を丸めていた…などとも考えられています。三葉虫も大変だ。
棘の多い変わったファコープス目の三葉虫
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”モロッコの石”という名のモロッコニテス
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変わったプティコパリア目のなかま
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リカス目三葉虫2種
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脚の残る珍しい三葉虫化石
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尾板の大きいティサノベルティス(スキュテラム)科の三葉虫
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板皮類の甲冑魚 ポトレオレピスの復元レプリカ
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いやもう、控えめに言って最高!化石ファンは行って損はない、というより、むしろ行かないと損。2月2日(日)まで。
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