酸化「した」のか「された」のか?

2CuO+C→2Cu+CO 応は、いうまでもなく酸化銅の炭素による還元の化学反応式です。
この反応では、酸化銅は還元され、炭素は酸化されます。

しかし、これを「炭素は酸化して、酸化銅は還元した」と書いてしまうことはよくあります。
さて、これは間違いなのでしょうか?教科書などでは「酸化された」「還元された」と表記されていますが…。

国語的に言えば「酸化される」はサ行変格活用(サ変)の動詞「酸化する」の未然形「酸化さ」に助動詞「れる」がついたもの。
「れる・られる」の用法は、痛み・出血・腫れ・かゆみの4つ、じゃなかった、受身・尊敬・自発・可能の4つがある。ここでは、受身であることは論を俟たないでしょう。

と、すると。
もし、炭素が「俺は酸化銅に無理やり酸素を押し付けられたんじゃない、自分から積極的に酸素とくっつきに行ったんだ!」と言い出したら(生徒がそうイメージしたら)、「炭素が酸化した」という表現はあながち間違いじゃない気もします。
「酸化銅は還元された」という受身表現も、酸化銅は還元したかったのに、誰かに先を越されたという感もしなくもありません。
まさかアグレッシブに酸素と結びつきに行った炭素原子に敬意を表して「炭素は酸化された」、つまり「れる」の用法は受身ではなく尊敬だったというトンデモ展開も嫌いじゃないけど一般ピーポーには受け入れられないでしょう。

だから「酸化された」「還元された」などという人によって解釈を間違えそうな言葉の表現にたよるよりも、原子モデルを使ってしっかり説明する(させる)方がよさそうですね。
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