企画展「平家物語―妖しくも美しき―」

国立公文書館の平成30年度 第2回企画展は 「平家物語―妖しくも美しき―」

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
『平家物語』といえば、治承(じしょう)・寿永(じゅえい)の内乱を背景に、平家一門の栄華から滅亡までを描いた軍記物語です。
この企画展では、国立公文書館が所蔵する貴重な写本・版本をもとに、『平家物語』に登場する天狗・怨霊・物怪(もののけ)などに注目し、武士たちの物語の背後にある妖しくも美しい世界が紹介されています。
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大臣影  請求番号:262-0037
成立:鎌倉時代後期  絵師:伝 藤原為信・豪信(共に生没年未詳)
歴代の天皇・摂関・大臣を即位・着任順に描いた肖像絵巻『天皇摂関大臣影図巻』(三の丸尚蔵館所蔵)のうち、歴代大臣の肖像を収め た「大臣影」 の巻。 展示資料は文久3年(1863)に御用絵師の狩野中信(1810- 1871)が 模写したもの。全2 軸。内務省旧蔵。  

平清盛 1118-1181
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東北院職人歌合 184-0378
成立:鎌倉時代 絵師:未詳
鎌倉時代から南北朝時代にかけて成立した職人歌合(職能者・芸能者が左右の組に分かれて和歌の優劣を競うもの)のひとつ。
建保2 年((1214) 、東北院(法成寺の東北の寺)に集まった人々が 歌合を行ったという設定で二題の和歌を載せる。

「盲目」として描かれている僧は下人に琵琶を持たせています。彼ら は琵琶の伴奏で経文を語り、または物語を謡うことを生業としてい ました。鎌倉時代中期以降、後者は特に「琵琶法師」 と呼ばれ、平家物語』を語り継ぎました。
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秘閣粘葉本『平家物語』  特022-00011 (5/143を展示)
写年:江戸時代前期  書写者:未詳
 「秘閣」 とは徳川将軍の蔵書を収めていた紅葉山文庫のことで、本資料が紅葉山文庫の所蔵だったことに由来する。「粘葉」は糊をき用いた装丁を指しているが、本資料は実際には糸を用いた「綴葉装テツヨウソウ」と呼ばれる装丁で、誤った通称が定着している。
 鳥の子紙 (雁皮を用いた地厚な高級紙)に金泥 ・銀泥の下絵を施した美麗な豪華本で工芸品として製作されたと考えられる。
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源平盛衰記 167-0043(展示されていたのは10巻の4/60ページ)
『平家物語』の異本の中でも最も大部の全48館で、源氏にまつわる豊富な記事や中国の故事など多くの逸話を収めている点が特徴。江戸時代までは史書としての扱いを受けて重要視されていた。
展示資料は寛文5年(1665)番の復刻で、延宝8年(1680)に絵入りで出版されたもの。

刀劔図 請求番号:154-0456
 成立:未詳 作者:未詳
 各地の寺社が宝物として所蔵している刀剣を図示、解説したもの。 記載されている情報はそれぞれ異なる時期に収集されたもので、 年記の上限は万治3年(1660)で、下限は寛政12年(1800)。多くがすでに出版・書写されていた資料からの孫写しと考えられる。

小烏丸
 物語によれば小烏丸は維盛(清盛の嫡孫)が所持していましたが、 嫡子の六代に譲る前に入水してしまい、物語では小烏丸の行方を追うことはできません。
 現存する小烏丸は平家の流れを汲む伊勢氏に伝来していたもので、のち明治天皇に献上Iされ、現在は皇室御物となっています。
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新刊吾妻鏡 148-0032(展示資料は1巻の60/62ページ)
鎌倉幕府によって編纂された歴史書。日記・記録類を参考に編まれたとされるが、多くは御家人たちの家々に伝わっていた言説をもとにしていると思われ、『平家物語』と近似した記載も多い。
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中院本『平家物語』  特124-0004
成立:慶長年間(1596-1615)刊
 慶長年間に木活字を用いて出版されたもの(古活字販)で、古典学者で歌人としても知られる公卿の中院通勝 (1556-1610)が校合を加えたとの記載があることから通称を「中院本」 と呼ぶ。灌頂巻を置かず、平家の遺児である六代の死で物語が終わる.
展示資料には雲母刷で模様を出した表紙が付いている。
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秘閣粘葉本の箱
 観音開きの戸に金泥で書名が書かれており、内部は引き出しで仕切られている。製作年代不明。
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