ヨウ素液をつくろう

今日は、ヨウ素液を作ってみましょう。

2913-03.jpg 2913-04.jpg

まず必要なのは、 ヨウ化カリウム KI 166.0 CAS7681-11-0
2913-1.jpg 2913-2.jpg
2912-11.jpg 2913-06.jpg


相当古い薬品瓶だったのでヨウ素が遊離してちょっと黄色くなっています。
2913-05.jpg

で、このヨウ化カリウム2gを100mLの水に溶かします。ちなみにこの時の水は水道水を使うと、溶けている塩素がヨウ素と競合して、色が抜けてしまうことがあるので、精製水を使いましょう。


次にこのヨウ化カリウム水溶液にヨウ素1gを溶かします。

ヨウ素 I2 7553-56-2
2913-07.jpg 2913-08.jpg
2913-09.jpg

ヨウ素は水にはあまり溶けません。しかし、ヨウ化カリウム水溶液にはよく溶けるのです。
これはヨウ化カリウム水溶液中に存在するヨウ化物イオンIによるものです。

 + I → I

となって、ヨウ素の単体Iが溶けて、つまりイオンになってくれるわけですね。

ちなみにヨウ素デンプン反応は、このI3-イオンがらせん状のデンプン分子のすき間にうっかり入り込んだクラスレート化合物(包接化合物)になることで呈色します。もっと詳しいことは矢島博文「ヨウ素デンプン反応の発色のしくみ(ヘッドライン:ヨウ素の化学) 」化学と教育63 巻 (2015) 5 号 p. 228-231をどうぞ。


できたヨウ素液は、光に当たると分解してヨウ素が遊離してしまうので、褐色の瓶に入れ、光の当たらないところに保存します。
ヨウ素デンプン反応に用いるときは,「ビールの色程度」(「紅茶の色」という人もいる)の濃度だときれいな色になるといわれています。

なお、この色はI によるものです。


さて、このヨウ素液に、
チオ硫酸ナトリウム(ハイポ)五水和物 Na2S2O3・5HO CAS 10102-17-7
2913-10.jpg 2913-11.jpg
を加えるとどうなるでしょうか。



ものの見事に色が消えました。

2913-12.jpg 2913-13.jpg

こんな反応が起こっています。
Na2S2O3 + 4I2 + 5H2O → 2Na+ + 2H2SO4 + 6H+ + 8I-
関連記事

コメント

Secret

月別・カテゴリー別はこちら

ご来場者数
スポンサードリンク
リンク
キーワードでお探しします
お手紙、待ってます(はぁと)!

名前:
メール:
件名:
本文:



この人とブロともになる

QRコード
人気ブログランキングへ
RSSリンクの表示