天体特講~やっぱりわからなかった人へ 7:金星の満ち欠け

次は、金星(内惑星)の場合です。もうここまでの話が分かっていれば、十分理解できます。

ただ一つ、ここまで出てて来ていない事項--といっても、当たりまえの事ですが--をおさえておきましょう。
それは…

地球との距離が大きく変化するため、見かけの大きさが変わる
近ければ大きく、遠ければ小さく見える

はい、ザ・遠近法です。

で、早速本題に入ります。
地球は太陽の周りをまわっています。金星も太陽の周りをまわっていますが、地球の内側のコースを回ります。
地球と金星、そして太陽の位置関係を考えたいのですが、地球と金星の両方が動いたままだとわかりにくいので、太陽の他に動いている地球の位置を固定した図で考えます。
2820-1.jpg

朝の地球の位置からは、ABが見え、Cは太陽が明るくて見えず、DEは地球の裏側になるので見えません。同様に夕方の地球の位置からはDEが見え、Cは太陽が明るくて見えず、ABは地球の裏側になるので見えません。といっても、図からどうしてそうわかるのか、C以外はわかりにくいかもしれません。
2820-2.jpg

朝はABが見えるけどDEが見えないというのはこう描いた方がわかりやすいかと思います。これならDEは、朝である地球の位置からは裏側にあるので、見えるわけがないと考えやすいですから。
ただ、地球や金星は宇宙の縮尺からいえば「点」にすぎないので、このような図の描き方は適切ではありません。
実際、平成28年度の都立高校の入試問題で科学的に矛盾している、出題ミスではないか、という指摘に対し、都教委のサイトで出題ミスではないという趣旨の釈明をしたときに、ちょうどこのような地球の中心ではなく、円周から引かれた図を使っていました。そのため、出題ミスと主張する方々から「そこが間違いなんだよ!」「理科教員の地学離れは深刻」などと総ツッコミが入り、再釈明をするハメにあった、という事例がありました。
2820-4.jpg

それはさておき、金星の見える時刻と方角の関係を整理します。
方角みえる金星(A~E)名称
 朝  東 A,B明けの明星
 夕  西 D,E 宵(よい)の明星


金星の満ち欠けモデルを使って示した、左からE、D、B、Aの見え方です。ほぼ丸く見えると遠い(小さい)、近い(大きい)と端っこのほうしかみえないと、近く(大きく)て丸い金星は見えないのですね。
535-6.jpg

来週は問題演習です。
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