【地層の重なりと過去の様子1】地層のでき方

本来この内容は小学校でやったので中学ではやらなくていいし、中学の学習指導要領(解説)にはやれと書いていないのだけれども、教科書にはばっちり載っていることもあり、簡単に取り上げたいと思います。

地層のでき方について。

まず、地表の岩石は、
温度の変化…温度変化による膨張、収縮
水のはたらき…膨張した岩石の隙間に水が入り、その水が凍って体積が増えることで岩石に力を加える。
などのはたらきでもろくなって崩れていきます。これが風化です。
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城ヶ島の楫の三郎山。小さい穴の構造はタフォニ(Tafoni)とよばれ、海水がかかって水が蒸発した後に残った塩類が結晶として成長していくときに、岩盤の表面が破壊してできた塩類風化によってできます。

 そうしてもろくなった岩石やすでに土砂になったものは、流水や風で削られていく、それが侵食です。浸食による地形としてはV字谷あたりが有名ですね。
なお、国語辞典とか新聞では「浸食」を使っていても、学術用語集では「侵食」とあったので、ここでは侵食を使います。 これに関する詳細は毎日新聞 校閲センターの「毎日ことば」をぜひご一読ください。

V字谷
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出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons)

767-3.jpg 侵食地形模型

さらにそれを下流に運ぶのが運搬

そして谷から平野になったところや、河口では流れが緩やかになり、運搬できずにそこで土砂をポロポロ落としていきます。これが堆積。扇状地や三角州、自然堤防、段丘などの地形は堆積によるものです。

扇状地
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出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons)

三角州
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出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons)

なお、侵食・運搬・堆積と流速や粒径の関係について、ユールストローム図(ユールストロームダイアグラム)というのがあります。これについては中学理科から大きく離れてしまうので、近いうち別に取り上げたいなと思います。

また、「流れる水のはたらき」のイメージが強いので、地層の体積は海や湖などの水中、というイメージが強く、陸上ではできない、と思われるかもしれませんがそんなことはありません。火山の噴火で火山灰が積もったり、砂が風で飛ばされて砂丘ができるなど、陸上での堆積による地層も存在します。



次に、れき、砂、泥についての解説。

 れき、砂、泥はいずれも材料は同じですが、違いは大きさだけです。「れき」は直径2mm以上、砂は16分の1mm~2mm、泥は16分の1mm以下の粒を指します。さらに泥は「シルト」と「粘土」に分けることができます。「泥」は1/16mm以下ということでしたが、シルトは1/16~1/256mm、粘土は1/256mm以下の粒を指します。

 そういうと「ちょうど2mmの場合はれきですか砂ですか」「ちょうど16分の1mmだと砂ですが泥ですか」という質問が出てきそうですが、そういう人はもう少し地学のおおらかさを理解してもらえればなとおもいます。
 呼び名の区別のためにいちいち大きさを正確に測る人はいないので、だいたいこんなもんだろうで十分だし、2mm前後だったられきと呼んでもいいし,砂と呼んでもいいのです。そのあたりの理科の中でも、「1万年前」は「ついこないだ」、1億kmの距離は「ご近所」になってしまうことさえある地学特有のぶっ飛んだスケール故のおおらかさ(いい加減さ)を感じてもらいたいと思います。

と長々と書きましたが 大きさが れき>砂>泥 これだけわかっておけばOK.


で、れき、砂、泥が混じっているものが河口に流れると、大きい(重い)れきはすぐ落ちていくので河口近くの浅いところに、小さい(軽い)泥はゆっくり落ちていく(もっと軽いとそもそも落ちない)ので河口から遠い、つまり深いところに堆積します、」
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地層から学ぶ大田市の大地ー地層のきほん

ホテルニューオータニ日本庭園・赤玉石

以前、清澄庭園に行ったとき、超貴重な佐渡赤玉石を見学し、清澄庭園の他にも日証館やホテルニューオータニにもあるという話を聞きました。日証館はすでにチェック済でしたが、オータニは意識していなかったな、ということで、近くに行った際に日本庭園へ寄ってきました。

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たぶんこれが日本一の大きさ(重量22トン)といわれるものでしょう。 砕くと金が出てくるらしいぞ!だからってハンマーもっていくなよ!絶対行くなよ!
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外にも赤玉石らしきものがたくさん。さすがオータニ。
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おまけ。佐渡の化石。江戸時代からの大木の根がそのまま化石になった珍しい石です。
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